多焦点眼内レンズ

眼内レンズの種類と見え方の違い

眼内レンズとは白内障手術時に取り出した水晶体の代わりとなる人工の水晶体です。
眼内レンズには「単焦点眼内レンズ」と「多焦点眼内レンズ」の2種類があります。
通常の白内障手術に際して移植される眼内レンズは「単焦点眼内レンズ」です。単焦点眼内レンズを用いても手術前に比べれば大幅な改善が得られますが、ピントの合う範囲が遠方か近方のいずれかに限られているため、遠方か近方を見る時のどちらかは眼鏡が必要となります。これに対し「多焦点眼内レンズ」では遠方と近方の両方にピントがあうため眼鏡への依存を減らすことができます。

多焦点眼内レンズと、単焦点眼内レンズの比較

多焦点眼内レンズ 単焦点眼内レンズ
長所
  • 眼鏡に頼らず、遠方と近方が見える
  • 仮に眼鏡が必要になったとしても1本で済む
  • 適宜眼鏡を用いることでとても鮮明に見ることができる
短所
  • やや見え方が不鮮明に感じることがある
  • 夜間のライトがにじんで見えることがある
  • 裸眼では遠方か近方のいずれかが見えにくくなる
  • 眼鏡が最低1つ、場合により2つ必要になる
適した人
  • 見え方の質はやや劣っても構わないので、
    なるべく眼鏡に頼りたくない方
  • 仕事や趣味、スポーツで、遠くも近くも眼鏡なしで見たい方
  • 手術前に眼鏡を用いた経験のない方
  • 眼鏡をかけても構わないので、より鮮明な視力を求める方

※従来は乱視の強い方には多焦点眼内レンズを使用できませんでしたが、平成26年6月より当院では「乱視矯正多焦点眼内レンズ」を使用できるようになりました。

手術後の経過について

多焦点眼内レンズの見え方になじんで視力が安定するまでには、個人差がありますが数週間〜数ヶ月を要する場合があります。

再手術の必要性

眼内レンズには種々の度数があり、術前検査の結果に基づいて各人に応じた度数のレンズを計算して選定します。ただし人間の眼は機械ではありませんので、まれに計算と実際の結果が一致しないことがあり、その場合は眼内レンズ交換等の再手術により修正が必要な場合があります。

多焦点眼内レンズ挿入手術の費用

齋藤眼科は「先進医療実施施設」に認定されていますので、患者さんの負担が軽くなります。

多焦点眼内レンズを用いた白内障手術は厚生労働省の定める「先進医療」です。手術費用に関しては、健康保険は適用されず100%自費負担となります。当院は「厚生労働省認定先進医療実施施設」ですので、手術費用以外に関しては健康保険が適用されます。
※「先進医療実施施設」以外でこの手術を受ける場合は手術費用のみならず手術前後の診察費用すべてが自費負担となります。

多焦点眼内レンズの実績

2012年 白内障手術365眼中20眼 5%(20人に1人の割合)
2013年 白内障手術374眼中46眼 12%(8人に1人の割合)